冷え性は特に女性に多い悩みで、整体では主訴ではなくても「あと冷えも感じます」とおっしゃる方はかなり多いです。
ひどい方になると夜寝れないほどに足先が冷えて、何重にも靴下を履いてるという方も…
今回は身体の冷えが気になる方にまずやってみることというテーマでいくつかの改善方法を提案したいと思います。
体の冷えはなぜ起きる?
体の冷えは基本的に身体の熱産生の低下や血流の低下によって起きます。末端だけが冷える方も、全身が冷える方もまずは全体的に体を温める習慣を身に着けなくてはなりません。
体温が37度付近にあるべきなのはなぜか?
私達は食べたご飯を体の中のエネルギーとして使い、その過程で熱を生み出します。
この熱と体から出ていく熱のバランスによって体温を一定に保っています。
食べた栄養を身体の中で使えるエネルギーに変換することを「代謝」と言い、エネルギーに変換する際には「酵素」が必要です。
酵素はタンパク質でできており、この酵素によって身体の代謝が起きています。
そしてこの酵素が働きやすい温度が37度付近なのです。
すでに基礎体温が低い方は
酵素の働きも鈍いのでエネルギーや熱を産生できずらく、熱を産生できないので体温が上がらないという悪循環の中にいます。
貧血が隠れている人も
冷えと同時に女性に多いのは貧血ですね。
貧血の女性は全体の20%ほどおり、月経のときに貧血になる方を含めると65%ほどいると言われてます。
貧血にはいくつか種類がありますが赤血球の数が不足していると考えて間違いないです。
まずは健康診断で赤血球の数値でお医者様から何か言われていたり、月経中にフラフラしたり、気分が悪くなる方は赤血球を増やす栄養素を取ることで冷えも改善が見込めます
貧血の方にオススメの栄養素は以下の4つ!
鉄
ビタミンB12
ビタミンB6
葉酸
鉄は動物性食品に含まれるヘム鉄と植物性食品に含まれる非ヘム鉄に分かれ、ヘム鉄のほうが吸収力が高いと言われてます。
そして鉄はビタミンCといっしょに摂ると吸収の効率が上がるとされていますので
キウイやオレンジなどの柑橘類と一緒に接種するのが良いとされてます。
また造血作用のあるビタミンB12、ビタミンB6、葉酸、を一緒に取ることでさらなる効果が期待できます。
鉄を多く含む食材は以下の通りです。
基本的に鉄を多く含む食材は一緒に取るべきビタミンB12、葉酸、ビタミンB6も含まれていることが多いです。
ほうれん草は葉酸も豊富に含みますし
しじみやあさりはビタミンB6を豊富に含みます。カツオはビタミンB12が豊富です。
このような食材を積極的に取ることで貧血による冷えの改善も見込めます。
体を冷やす食べ物、温めるたべものが何かを知る。
食べ物中には体を冷やす陰の食べ物と
体を温める陽の食べ物があります。
気をつけるべきはトマト、キュウリなどの夏が旬の野菜は陰の食べ物で身体を冷やす効果があります。冬でもよく生野菜のサラダを食べる人は注意です。
反対に体を温めるニンジン、カブ、ゴボウなどの根菜を食べるようにしましょう。
そして温かい飲み物を飲むことを心がけましょう!この時に注意してほしいのがコーヒーは身体を冷ます飲み物だということです。
基本的に夏が旬のものや、気温の暑い地域特有の食べ物は体を冷ます傾向にあります。
体を温めるのに有効なのはコーヒーではなく
紅茶やココアを飲むようにしましょう。
おすすめは紅茶にシナモンと生姜を入れて飲むことです。はちみつとミルクをいれても美味しく飲めると思います。
入浴後に飲んでそのまま入眠できると良いでしょう。
冷え性の方に痩せ型の人が多い訳。
身体の中で最も熱を生み出すのは筋肉で体の熱産生の多くを占めます。
これはエネルギーを作り出すミトコンドリアの数が筋肉の中には多いからです。
同じ身長なら体重が50キロの人と体重が70キロの人の基礎代謝は300キロカロリーもあります。基礎代謝はそのまま熱産生とも言えるので、約18%も差があります。
そのためタンパク質中心の食事や運動は冷えに効果があります。
また次の項にせつめいするのですが、運動は自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
自律神経とホルモンバランスでも身体は冷える
体温調節中枢は視床下部という場所で行われ、視床下部の血液の温度や寒い、暑いなどの皮膚の感覚の情報によって体温を調節します。
実際の体温調節には、自律神経とホルモンが相互に影響し合いながら関わっていますので
自律神経やホルモンの乱れで冷えを感じることもあります。
例えば、更年期は女性ホルモンであるエストロゲンの減少により筋肉量が低下しやすく、身体が熱を生み出しづらくなります。
またエストロゲンには毛細血管を広げて血流を多くする作用もあるので、女性ホルモンの乱れによる冷えというのもありえます。
自律神経の乱れでは
起立性調整障害に代表される、血圧の低下による血流低下が起きたり、身体のこわばりによる筋緊張が血管を圧迫しての血流低下もありえます。
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